全国研修会を終えて
- 内田 亨
- 2018年3月25日
- 読了時間: 3分
3月17日に川崎市で本部主催の全国研修会が行われ、多冨先生とともに行ってきました。研修会の目的は主に詩吟の練習でしたが、岳精会全体の動向や各会・各支部の近況の報告も行われました。事前に宗家から多冨先生にお話があったとおり、福井教場の立ち上げにともなう認証式もこの日に行われました。全国研修会の全体を通しての自分の感想としては、本当に行って良かったと実感できたイベントです。
川崎市は都心に近いだけあってやはり栄えていて、高層ビルの多さや人混みに面食らいました。田舎の福井とは比べ物になりませんね・・・。研修会の会場に徒歩で向かう途中、ご年配の方々がゾロゾロと同じ方向へ歩いているのを見て、多冨さんが同じ臭いを感じ取ったのか、すぐに同じ会場に向かう詩吟の人間だと勘付いて自分に話してくれたのが少し面白かったです。最初は半信半疑でしたが、実際に同じ会場に入るのを確認して納得しました。
会場入りしてすぐに岳精流の宗家とお会いすることができました。今回の自分の旅の主要な目的の一つが宗家とお会いすることだったので、会場入りして早々に実現することになるとは思ってもみませんでした。宗家は話にお聞いていた通りの気さくな方で、お話ができて感慨無量でした。記念に写真を撮りたかったですが、叶わず。
また、多冨さんが大阪岳精会時代に関わった教場長と顔を会わすこともできたので良かったです。
研修会は、最初に岳精会の最高顧問、故龍田先生をしのんで黙とうが行われ、厳粛な雰囲気から始まりました。
そしていよいよ宗家が壇上に立ち、詩吟の研修が始まりました。宗家の吟じる声は思わず聴き入ってしまう上品さで、本当に感動しました。宗家の貴重な吟を聞き逃すまいと、参加者それぞれにボイスレコーダー等で宗家の吟声を録音していました。もちろん自分も録音していました。今後の練習でガンガン活用していきます。
昼休みをはさんで午後から福井教場の認証式が行われ、多冨先生が壇上に立って証書を受け取りました。感慨深いものがありました。この時から福井教場はようやく福井教場として認知され、ようやくスタートラインに立ったと言っても良いと思います。これから多冨先生と二人三脚で福井教場を大きくしていかないといけないという使命感で身が引き締まる思いでした。

今回の研修会で自分が得たことは多かったです。それぞれの教場で狭い殻に閉じこもって練習するだけではなく、今回のような詩吟の熟練者が一同に多数集まる機会に触れることで、良い刺激を受けて目標を高く持てるようになり、吟の上達につながるのではないかと感じました。まだ行ったことのない岳精流の会員の方は、ぜひ行かれることをお勧めします。
そして、一番の収穫は今まで曖昧でしか理解していなかった岳精会独特の楽譜の読み方をようやく理解できるようになったことです。今までは岳精流の教材「天の巻」があっても宝の持ち腐れでしたが、これからは楽譜が読めるので練習でも使えるようになって、心強いです。また、会場前で販売していた横山精真宗家のCD「月を観て感有り」を多冨さんの強いプッシュもあり購入しました。有名な曲目ばかりが収録され、しかも宗家の吟声で入っているとは、なんと贅沢なCDでしょうか(笑) 早速車の中で聴き入ったり、練習で使っています。
今後、日程が合えば研修会等には積極的に参加していきたいと思います。
Kommentare