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  • 執筆者の写真内田 亨

久々の練習会で感じたこと

 4月8日(日)に第10回目の練習会を行いました。3月17日は川崎で全国研修会に行って練習会がなかったので、実に約一ヶ月ぶりの練習会です。

 今回は、なんと日刊県民福井の記者さんが訪れて、福井教場について取材をしていきました。以前に多冨先生が記者さんに福井教場について話をしたところ興味を持っていただいて、前々から取材を受ける機会があったのですが、まさか練習まで取材に来ていただけるとは思ってもみませんでした。もし新聞に福井教場のことが掲載されれば、今後の詩吟の普及活動に大きな弾みがつくのではないでしょうか。


 さて、今回の練習では「桂林荘雑詠諸生に示す(其の二)」を勉強・練習しました。初めて吟じる詩であることと、今まで練習してきた詩とは違って冒頭部分が変則的であるため、なかなか吟じにくい、難しい詩だと感じました。

 それよりも、今回自分が注目したことは別にあります。自分は岳精流公式の教材「天の巻」を見ながら練習して、今回の練習会でも天の巻を見ながら吟じました。自分が吟じている時、多冨先生はコンダクターを弾いてメロディーラインを合わせてくれるのですが、先生は天の巻とは別の汎用的な本を用いることがあります。自分が吟じていると、「なんだかメロディーが違うなぁ・・・」と感じる時があり、不思議に思っていました。そしてついに我慢できず、先生の本と天の巻を見比べてみたところ、なんと吟じ方の節が違う部分があるではないですか・・!解りやすくするために、次の図を用意しました。

 左の楽譜が岳精流公式の教材「天の巻」、右の楽譜が先生がお持ちの汎用的な教材です。まず、青丸で囲んだ①をご覧ください。右は「ぎょう、いまだならずー」の「ぎょう」の部分から一番低音のラまで下がっているのが分かります。しかし、左は▷マークがまっすぐ伸びて、音程が一定になっているのです。

 次に青丸②の「そばだててー」の部分をご覧ください。右は音程にそれほど変化はありませんが、左は「そばだてて」の発音の後にメロディーラインがぐっと高く登っているのです。

 この違いは楽譜を見比べてやっと分かりました。詩吟は流派によって違いがあるということは頭の片隅にありましたが、吟じ方の節にここまで違いがあることを知って、詩吟はやっぱり奥が深いなぁ・・・と実感する1日でした。

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詩吟 福井
詩吟 福井

主な練習場所: 宝永きらめき 

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